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2025/06/09
11:08:18
2008/06/08
07:00:03
選手や監督の涙は美しかったと思います。
長い間の厳しい練習の成果が実った選手の顔は最高の顔をしていました・・・
関連サイト:バレーボール男子日本代表
長い間の厳しい練習の成果が実った選手の顔は最高の顔をしていました・・・
最終セット、ジュースの末にアルゼンチンを振り切り16年ぶりの五輪出場を決めると、山本の顔に満面の笑みが浮かんだ。「4年前のメンバーの気持ちを受け継いで切符を取れた」。前回の最終予選で戦犯扱いされた主砲が、呪縛(じゅばく)から解き放たれた瞬間だった。
4年前、大一番だった中国戦の最終セット16-17で、強打を相手ブロックにかけるなど勝負どころで決めきれず、ついたあだ名は“ガラスのエース”。敗戦の責任を一身に背負った悪夢は、いつまでもついて回った。
「もう日の丸のユニホームを着てはいけない」とまで思い詰めた。しかし結論は、逃げではなく攻め。「最後の25点目を決められる選手になってみせる」。あえて自身に重圧をかけ、最終予選の舞台に戻ってきた。
その姿から、ひ弱さは消えていた。アルゼンチン戦では、徹底マークされながら、チーム最多の28点を記録。大会を通しての得点も全選手で最多の125と、大黒柱に恥じない働きである。
自宅の壁には一昨年の世界選手権のユニホームが飾られている。隣に、もう1着分のスペース。五輪のユニホームを飾ることに決めている。
「今大会でも、チームが本当に必要としているときに決められたとは思っていない。夏には必ず決めてきます」。悔し涙の染みこんだユニホームを飾るつもりはない。(奥山次郎)
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