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2008/12/09  09:00:13
どんな理由や事情や背景があったとしても、幼い子の命を奪った罪は許せません。
最近の事件に多い、【他人の責任にする】傾向なのでは?

 千葉県東金市田間、保育園児成田幸満(ゆきまろ)ちゃん(当時5歳)が遺体で見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された同市東上宿、無職勝木諒(かつきりょう)容疑者(21)が、東金署捜査本部の調べに「自分は悪くないのに、会社の人から怒られたので辞めた」と供述していることがわかった。

 無断欠勤が続いていた9月上旬からは、会社からの電話には応じなくなっていた。捜査本部は事件の背景を探る上で退職の経緯に注目しており、8日に会社関係者から話を聞いた。

 勝木容疑者は東金養護学校(現・特別支援学校)の高等部を卒業後、2005年4月から今年9月20日付で退職するまでの約3年半、同県山武市の貸布団会社の工場で働いていた。

 工場長(54)によると、勝木容疑者は8月下旬、作業を全くしなくなったために上司から「ちゃんと働いて」と強い口調で注意され、8月28日から無断欠勤が続くようになった。9月に入り、会社側が勝木容疑者の携帯電話にかけてもつながらず、自宅を2度訪ねたが、誰も出なかった。

 このため、会社側は東金特別支援学校と連絡を取って母親と話をしたところ、「長期休暇にしてほしい」と申し出があった。休む期間がはっきりしないため、母親に後日、「いつまでですか」と尋ねると、「ならいいです。うちの子はもう辞めさせてもらいます」と言ってきたという。

 一方、勝木容疑者は事件11日後の10月2日、工場を突然訪ねた。会社側は退職届を書かせ、保険や給料の関係を考慮して退職日を9月20日付とした。

 勝木容疑者は1年ほど前から、女性従業員に「悩んでいる。疲れたし、仕事をやりたくない」と相談、「頑張るように」と励まされていた。その後、返却された布団の綿を取り出す作業中、「おなかが痛い」と休憩を繰り返すようになったという。

 工場長は、「私が採用した。辞めた理由は、従業員に聞いてもわからない。会社に来ていればこんな事件にならなかったと思う」と語った。東金特別支援学校の中村輝夫校長は「会社側から要請を受け、勝木容疑者に職場にとどまるよう説得した。母親は、『本人は入院中の父親の容体がかなり悪いことを心配している』と戻る意思がないことを伝えてきた」と話している。

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